
OUR JOB キング醸造の仕事



醸造
醸造の現場で、丁寧な仕込みと
工場管理が生む特別な一杯
Y.Mさん(2011年4月入社)
長浜バイオ大学 バイオサイエンス学部 バイオサイエンス学科
キング醸造への入社を決めたきっかけは?
大学時代から、お酒がとにかく好きでした。ワインや日本酒の味を比べたり、仲良くなった酒販店の方とお酒の話をしたりしていました。ただ、専攻は醸造ではなく、応用微生物学の分野。授業で蔵見学に行ったり、お酒づくりの工程に触れるうちに「将来は酒に関わる仕事がしたい」と自然に思うようになりました。
就活では「お酒」に関係する企業ばかりを選んで受ける中で、出会ったのがキング醸造。最初は社名も知りませんでしたが、「日の出みりん」がそうだと知って一気に親近感が湧きました。決定打は、最終面接のときに乗ったタクシーの運転手さんの一言。「キングさんは地元でも評判のいい会社やで」。まったくの第三者から“いい会社”と言われたことが、最後の後押しになりました。
仕事をする上で大切にしていることや、やりがいは?

現在、新在家工場の管理全般を任されています。たとえば、工場の醸造計画を立てたり、工程の進捗を調整したり、FSSC22000という国際的な食品安全規格の運用・管理を行ったりしています。その一方で、特別純米酒や大吟醸といった「特定名称酒」の製造にも挑戦しています。小仕込みという、少量を丁寧に仕込む製法で、味や香りのバランスにとことんこだわってつくり込んでいます。これまで賞を獲った特別純米酒の品質をさらに安定させつつ、全国新酒鑑評会で金賞を目指す大吟醸の仕込みにも今は注力しています。工場のメンバーと「どうすればもっと良くなるか」を話し合いながら、品質の向上と安定化を追求する毎日です。
休日はどんな風に過ごしますか?

まずはスポーツですね。テニスは週に2~3回、妻とスクールに行ったり、仲間とプレーしたりして汗を流しています。体を動かすことで、リフレッシュとメンタルリセットができて、休みは充実していると思います。
もうひとつの趣味は料理。我が家では妻が掃除・洗濯担当で、僕は完全に“料理担当”。お酒に合わせたつまみを考えたり、外食で出会ったメニューを再現したり、家飲みの時間を彩るのが楽しみです。
休日には、妻と一緒に飲みに行くことも。気づけばエンゲル係数が上がる一方です(笑)。
これから入社される方へメッセージをおねがいします
「日本酒をつくる」と聞くと、なんだか職人の世界で、自分には敷居が高い…そう感じる人も多いかもしれません。でも実は、ちゃんと教わって努力を重ねれば、誰でもできる仕事だと思います。僕自身、最初はまったくの素人。知識はあっても、現場でしか学べないことが山ほどありました。それでも先輩に教わり、失敗を乗り越えて今があります。
キング醸造では、やりたいことを声に出せば、いつか必ずチャンスが巡ってきます。「自分はまだまだ…」と遠慮せず、「面白そう」「やってみたい」という気持ちを大切にしてほしい。挑戦したい気持ちがあるなら、迷わず飛び込んでみたらいいと思います。
醸造の仕事内容
日本酒の製造と小仕込み
日本酒の仕込み、特定名称酒(特別純米酒・大吟醸など)の小仕込み作業
工場全体の醸造管理・計画立案
日々の醸造計画の策定や工程進捗の管理、製造現場の確認および作業
FSSC22000の維持・運用
食品安全の国際認証に基づき、衛生管理・書類整備・現場の監査対応など。
1日の動き
- 7:30
- 出勤・仕込み準備
- 8:00
- 仕込み作業(蒸し・冷却・麹室投入など)
- 11:00
- 麹づくり(種切り・床もみ)
- 13:00
- 昼休憩
- 14:00
- 事務作業・記録・分析業務など
- 16:00
- 麹管理・温度チェックなど夜間作業の準備・退社 ※早出出勤の場合です。